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 アルバイトの収入や仕送りが減って困窮する学生や専門学校生らを支援しようと、「フードバンクあつぎ」を運営するNPO法人と神奈川県厚木市が、学生たちへ無償提供する食料品の寄付を広く呼びかけている。担当者は「食べ物がない恐怖は大変なもの。将来がある若者をみんなで助けたい」と訴え、16~17日に市内3カ所で寄付を受け付ける。

 活動の主体はNPO法人Heart34(ハートみぃよ)。昨年度から市の市民提案型事業として、ひとり親などの生活が苦しい家庭に、企業や個人から食料品を募って提供する「フードバンクあつぎ」を展開している。今回初めて、学生たちに支援の対象を広げた。

 厚木市などによると、市内にある大学・短大の計5校では約1万1千人(昨年度)が学び、飲食店などのアルバイトで学費などを稼ぐ学生も少なくない。

 だが、新型コロナウイルスの感染拡大でアルバイトは激減。市には「とても困っている。どうにかして下さい」などと、支援を求める声も届くようになったという。一方、市の推計で市内の家庭から年に約6千トンの食品が廃棄されていて、フードロスは大きな社会問題だ。

 今回、寄付を募るのは、賞味期限が1カ月程度以上残っている缶詰やレトルト食品、米など。市も休校で使われなくなった学校給食用の米1・1トンを拠出した。フードバンクあつぎの責任者、磯野啓治さん(77)は「若者の今後の人生への大きなプレッシャーになりかねない。支援の輪を広げたい」と話す。

 寄付の受け付けは16~17日の午前10時~午後3時。市役所本庁舎西側駐車場と、市環境センター(金田)、Heart34(旭町1の31の9)の3カ所で。

 学生への無償提供は21~23日の午前10時~午後3時にHeart34で。市内在住の学生と、市内の大学、短大、専門学校に通う市外を含む学生が対象。学生1人当たり、米3キロなど計4キロ程度の食料品を渡す予定だ。予約不要、袋持参。学生証の提示が必要。

 問い合わせは、Heart34(046・220・5088)へ。(豊平森)

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 学生を支援する動きは各地で始まっている。

 横浜市社会福祉協議会のボランティアセンター(045・201・8620)は22日午前10時~正午と午後2~4時、市健康福祉総合センター(中区)で、10日分の食料を無料で配る。市内在住か、市内に通学する一人暮らしの学生が対象。名前、校名、学年、現在の生活の状況を書いてメール(yvc@yokohamashakyo.jp)で申し込む。

 横須賀市地域福祉課(046・822・8570)も20日午前9~11時と午後1~4時、市内の大学や短大、専門学校生に、6日分の食料70~80人分を無料配布する。今月7、8日に実施した後も問い合わせが絶えず、再開した。要望が多い場合は後日支援を追加するという。

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