新型コロナの感染は、じわじわと東京五輪の開催にも影響を与え始めていた。「中止はあり得ない」。そう強気の姿勢を貫いた小池百合子知事だが、水面下では「1年延期」に向けた動きが進んでいた。
3月1日、東京出身の大迫傑選手が日本新記録をたたき出し、東京五輪の代表権を大きく引き寄せた東京マラソン。ゴール地点の東京駅赤レンガ駅舎近くで、報道陣の取材に応じた小池百合子知事は自ら五輪に触れた。
「今年は五輪・パラリンピックイヤーなので、一歩ずつ進めていきたい」
拡大する42キロ付近、日本人トップでゴールに向かう大迫傑に声援を送る沿道の人たち=2020年3月1日午前、東京・丸の内、西畑志朗撮影
翌2日、小池氏は東京・晴海の大会組織委員会で、「犬猿の仲」で知られる森喜朗会長と向き合った。面会後、報道陣に「(五輪に向けて)前に進める意識を共有した」と述べた。
通常開催に向けた連携姿勢を強調したのは、国際オリンピック委員会(IOC)も同様だ。バッハ会長は3日のIOC理事会で、「7月24日開催予定の東京五輪成功に向け、今後も全力を尽くしていく」とアピールしていた。
ただ関係者によると、小池氏は3月上旬から安倍晋三首相と複数回面会し、五輪延期を視野に入れた協議を続けていた。欧米での新型コロナ感染拡大がおさまらない中、必然の対応とも言えた。
11日には世界保健機関(WH…
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