第4回政府相手に駆け引き 休業要請で存在感示した小池知事

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東京100days 新型コロナウイルスの記録④

 東京五輪の延期が決まった翌日、都内の感染者数は跳ね上がった。危機感を強める小池百合子知事。外出自粛に向けた対策に打って出るが、その過程で国との立場の違いが浮き彫りになった。

 3月25日午後3時過ぎ。東京五輪・パラリンピックの担当職員を前にして、小池百合子知事は上機嫌だった。3分ほどのスピーチで「いま、全国の役所で最も注目されている職場」とねぎらった。

 小池氏は前日夜、安倍晋三首相らとともに、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長との電話協議に臨んだ。バッハ会長は、東京大会の「2021年延期」を提示。日付が変わらないうちに、IOCは延期を正式に決めた。

 東京にとって56年ぶりの五輪、しかも16年大会の誘致失敗を経て、つかんだ開催都市としての立場だ。都として1兆3700億円の予算を計上した20年大会が中止となれば、小池氏の政治生命に影響を及ぼしかねない。「大会中止ということはなくなった」。25日の担当職員へのスピーチで、小池氏は笑顔を見せた。

笑顔から一転、「ロックダウン」発言

 その日、都内の保健所から上がってくる感染者数の情報を集計する都の担当者は焦りを募らせていた。

 満面の笑みのスピーチから数時間後、小池氏は厳しい表情で緊急会見に臨んでいた。この日に確認された都内での感染者数は41人。これまでは、多い日でも10人台だった。

 「オーバーシュート(患者の…

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