糖尿病での動脈硬化、抑える酵素をiPSで特定 東北大

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市野塊
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 糖尿病合併症として起きる動脈硬化を抑える細胞内の酵素を、iPS細胞を使って特定したと、東北大のチームが発表した。今後、糖尿病による動脈硬化の治療につながる可能性があるとしている。米科学誌「セル・ステムセル」電子版に15日、掲載される。

 糖尿病の患者は動脈硬化が進んでいることが多く、狭心症や心筋梗塞(こうそく)、脳卒中に至ることがある。一方、動脈硬化がない患者もいて、詳しいメカニズムはわかっていなかった。

 チームは、動脈硬化がある患者とない患者4人ずつの皮膚からそれぞれ細胞を採取し、iPS細胞をつくったうえで、血管細胞に変化させた。比べると、動脈硬化がない患者の血管細胞内では、特定の酵素の遺伝子が、動脈硬化がある患者よりも多く確認された。

 さらに、この酵素を多くつく…

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