【動画】今国会で審議されている検察庁法改正案。なぜ与党は改正を急ぐのか、何が問題と言われているのか。
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 ツイッターで抗議の投稿が相次いでいる検察庁法改正案が15日午後、森雅子法相が出席した衆院内閣委員会で審議されました。野党の反発を受け、与党は委員会での採決を見送りました。国会が緊迫しています。タイムラインで詳報し、記者が解説します。

寸評=小林豪記者

数に力で押し切るのは「暴挙」

 きょうの衆院内閣委員会では、野党側が武田良太・国家公務員制度担当相の不信任決議案を出したことで、検察庁法改正案の採決はできなくなり、来週以降になりました。国会では法案よりも不信任決議案の処理が優先されるためです。

 不信任案は19日にも開かれる衆院本会議で採決が行われる見通しです。ただ、反対多数で否決されるのは確実で、与党側は速やかに内閣委を開いて法案を可決したい考えです。

 与党はもともと、きょうの委員会で、検察庁法改正案の採決に踏み切ることも視野に入れていました。与党筆頭理事の井上信治氏(自民党)は不信任案提出について「本当に暴挙で、あり得ないやり方だ」と記者団に不満をあらわにしました。しかし、そうでしょうか。

 検察庁法改正案をめぐっては、ツイッターで抗議に火がつき、芸能人らも加わり、反対論が広がりました。国会の外では委員会中も法案に反対する市民らの声が響いていました。

 こうした声を追い風にした野党側は「審議は不十分」と訴え、今後も採決に抵抗するでしょう。これに対し、与党は数に力で押し切るのでしょうか。それこそ「暴挙」ではないでしょうか。

16:50

武田担当相「職責を全うしたい」

 野党から不信任決議案を提出された武田良太・国家公務員制度担当相が閣議後の記者会見に臨んだ。「提出されたという事実を受け止めて、あとは国会の判断に委ねなければならないわけでありますけども、引き続き、しっかりと職責を全うしていきたい」と語った。

16:30

国民・大島氏「採決には応じられぬ」

 衆院内閣委員会で野党側の筆頭理事を務める大島敦氏(国民民主党)は散会後、記者団に「与党筆頭から質疑の終局、採決の提案があった」と明らかにした。

 しかし、「今日の議論もそうだが、しっかりとした(政府側の)答弁ができていない。質疑の時間も6時間で短い。さらに議論を深める必要がある」とし、「ここで審議を打ち切り、採決するというのは応じられないことを主張した」と述べた。

16:30

立憲・枝野氏「今日の採決は阻止、最大限の努力続ける」

 立憲民主党の枝野幸男代表は自身のツイッターで、武田良太・国家公務員制度担当相の不信任決議案を提出し、採決が先送りになったことを報告した。「皆さんのおかげで今日の採決は阻止できました。来週火曜日までの時間を作ることができました。ありがとうございます」とし、「可能な方は、週末にかけて与党の心ある議員の皆さんに働きかけてください。私たちは最後まで、最大限の努力を続けます」と述べた。

 また、共産党の志位和夫委員長もツイッターに「野党が結束し、不当な強行採決を止めるために全力をつくします」と投稿した。

拡大する写真・図版自らの不信任決議案が提出されたことにより衆院内閣委は散会し、松本文明委員長(右)と言葉を交わす武田良太・国家公務員制度担当相=2020年5月15日午後4時27分、岩下毅撮影

16:27

不信任決議案で、きょうの採決なしに

 衆院内閣委員会が散会し、検察庁法改正案のきょうの採決はなくなった。

 野党4党が武田良太・国家公務員制度担当相の不信任決議案を衆院に提出した。これを受け、同委理事会中だった松本文明委員長(自民)が委員室に戻り、不信任案提出を報告。「次回は公報をもってお知らせすることとし、本日はこれにて解散いたします」と発言した。

 内閣や閣僚の不信任決議案は法案よりも優先して審議される。きょうの衆院本会議はすでに散会しているため、不信任案の採決は来週の本会議になる。不信任案の採決が行われるまで、委員会の法案審議が止まるため、検察庁法改正案のきょうの採決はなくなった。

寸評=河合達郎記者

根本的な疑問、解消されず

寸評=河合達郎記者

 今回の法改正によって、内閣が…

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