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 新型コロナウイルスについて、小学校低学年にもわかるように教える「朝のオンライン授業」が、じわり人気だ。現場の救急医が講師役を務め、小学校のPTA会長や保健師、ICT(情報通信技術)スペシャリストがわきを固める。4人は、医療者と非医療者が参加するNPO法人「ヘルスケアリーダーシップ研究会」(IHL)で知り合った同期メンバー。ほかの同期生も加わり「コロナ対策で何かできないか?」と議論した中で出てきたアイデアだった。

 オンライン授業は、Zoomを使って行われる。タイトルは「Dr.ユーキのモーニングチャンネル~コロナウイルスってなに?」。講師は、「Dr.ユーキ」こと、横浜労災病院救命救急センター医長の中川悠樹さん(36)が務める。授業全体の企画や対外窓口は、保健師の久保さやかさん(43)が担う。愛称は「クボP(プロデューサー)」。授業の司会役は、東京都内の小学校でPTA会長を務める会社員の二宮浩久さん(42)で、愛称は「ニノ」だ。「バロン」こと谷川正継さん(48)は、大学職員兼フリーのICTコーディネーターで、Zoomのシステムを担当する。

拡大する写真・図版5月12日夜、授業の内容について振り返るZoom会議を開く運営メンバーの4人。左上から時計回りに、久保さやかさん、谷川正継さん、中川悠樹さん、二宮浩久さん(谷川さん撮影)

 目的は、三つある。①小学生らに、新型コロナウイルスについてわかりやすく教える②休校が長引き不規則になった生活を規則的なものに戻す③オンライン教育の新しい形を示す――だ。

 授業は計45分。30分の中川さんの講義と15分の子どもたちとの質疑応答だ。内容は「コロナウイルスって、どんなもの?」「どうやって感染するの?」「ウイルスをやっつけよう」からなる。クイズを出し、グー・チョキ・パーで当てさせるなど、ゲーム性や双方向性も加味している。最後に「宿題」も出る。

 始まった経緯が面白い。元々は4人は全く知らない間柄だった。出会ったのは、昨年9月のIHL11期の初回セミナーだった。

 IHLとは、医療法人社団・鉄祐会理事長で医師の武藤真祐さん(49)らが2009年に、「ヘルスケア分野で、社会の変革と創造を推進することができるリーダーを輩出すること」をミッションとして設立したNPO法人だ。活動は1年間続き、講師を招いた毎月の定例セミナー、少人数のチームによるプロジェクト活動、課外活動などを柱としている。卒業生は医療者のほか、行政、企業関係者らで400人を超える。会の運営は、理事や卒業生らがボランティアで担う。

 昨年9月に始まった11期は39人が在籍するが、新型コロナウイルスの感染拡大で、リアルのセミナーが難しくなり、今年3月からはオンラインで行われている。各チームのプロジェクト活動も、人と会うのが難しくなり、思い通りに進まなくなるところも出てきた。

 そんなモヤモヤ感が漂う中、一…

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