【動画】東京100daysエピローグ 101日目の先に…
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東京100days エピローグ

 東京はいま、戦後最大の危機にさらされていると言っても過言ではない。新型コロナウイルスの感染が初めて確認された1月24日、誰がそのことを予想していただろうか。

 欧米での感染拡大が伝えられた3月上旬、都の関係者からは「都内の封じ込めができているのではないか」と聞かされた。妙に納得してしまった自分がいた。

 だが、およそ3週間後の3月25日に、都内での感染者数は41人と、それまでの状況から一変した。その後も感染者の数は伸び続け、4月8日以降は連日、100人超に。4月17日には過去最多となる206人となった。

 度重なる都の外出自粛要請、緊急事態宣言による休業要請を経て、5月15日以降は1日の感染者数が1桁にとどまる日が増えた。ただ、緊急事態宣言は、大阪府などが解除された後も延長が続く。小池百合子知事は22日の定例会見で「一日でも早く平穏な日々を取り戻したい」と訴えたが、ウイルスは外出抑制が利かなくなれば、あっと言う間に感染者数をぶり返す可能性がある。

拡大する写真・図版緊急事態宣言が発出された東京上空に月が浮かび上がった=2020年4月8日、朝日新聞社ヘリから、北村玲奈撮影

 経済に与える影響も計り知れない。

 2008年のリーマン・ショック時、私は山梨県に赴任していた。県内の工場が次々に閉鎖し、街は派遣切りにあった失業者であふれた。新型コロナを受け、今後待ち受ける景気の悪化は、これを大きく超えるかもしれない。

 東京の行く末は、この国の将来に大きく影響を与える。小池知事は22日の会見で「ポストコロナを見据える」とも述べた。首都がこれからウイルスとどう向き合っていくのか。街のありのままの姿をしっかり取材し、伝えていきたい。二度と甘い見立てで読み違えはしたくない。(東京都庁キャップ・岡戸佑樹)