日産、北米事業のトップ辞任へ 「個人的な事情」

木村裕明
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 日産自動車は14日、主力の北米事業のトップを務めるホセ・ルイス・バルス執行役副社長(北米日産社長)が6月15日付で辞任すると発表した。家族や個人的な事情が辞任の理由としている。

 ホセ・ルイス・バルス氏はメキシコ日産社長などを経て、昨年12月に執行役副社長に就いたばかりだった。

 今後は北米日産のジェレミー・パパン氏が北米事業を率いるとしているが、後任の北米日産社長は明らかにしていない。

 北米事業の首脳陣に、仏ルノー出身でCQO(最高品質責任者)を務めるクリスチャン・ヴァンデンヘンデ氏が同日付で加わり、1カ月のうち2週間は北米で業務にあたることも発表した。

 日産は世界販売の4分の1を占める主力の米国市場で、カルロス・ゴーン前会長が進めた拡大路線の下で値引き販売への依存を強めた結果、もうけが出にくい体質に陥り、立て直しに苦戦している。今月28日に公表予定の中期経営計画で、北米事業の構造改革策も示す見通しだ。(木村裕明)

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