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 4月中に全国で起きた交通人身事故は2万805件で、前年同月を1万1827件(36・2%)下回った。1カ月の数としては平成以降で最少だった。政府の緊急事態宣言に伴う外出自粛が影響したとみられる。警察庁が15日発表した。ただ、死者は53人減の213人で減少幅は19・9%にとどまっており、同庁は「交通量が減り、車の速度が上がったり、運転者の緊張感が下がったりした可能性がある」としている。

 人身事故は全ての都道府県で前年よりも減った。減り幅が最大なのは東京で、48・2%だった。ほかに40%以上減ったのは、群馬(47・7%減)、千葉(40・1%減)、山梨(44・3%減)、福井(47・2%減)、滋賀(41・3%減)、兵庫(40・4%減)、高知(40・2%減)、福岡(40・1%減)、大分(41・1%減)の9県だった。

 「春の全国交通安全運動」が前年より1カ月ほど早い4月中にあり、警察庁は、外出自粛に加え、警察による交通指導や取り締まりの強化も影響したとみている。

 死者は14都府県で前年よりも増え、全体の減少幅を押し下げた。死者が増えたのは、青森3人(1人増)、岩手8人(5人増)、山形4人(4人増)、東京14人(2人増)、石川4人(2人増)、愛知17人(3人増)、大阪9人(2人増)、奈良4人(1人増)、山口4人(1人増)、香川8人(5人増)、愛媛2人(1人増)、高知3人(1人増)、長崎2人(2人増)、宮崎5人(3人増)。

 一方、5月中の交通事故による死者は14日までに86人。前年比で11人少ない。1月から5月14日までの死者は1047人で、前年比では52人少ない。