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 北方領土を事実上管轄するロシア極東のサハリン州政府は15日、国後島で新型コロナウイルスの感染者を確認したと発表した。北方領土での感染者の確認は初めて。

 州政府の発表によると、感染者はロシア南部ダゲスタン共和国の男性で、数日前にモスクワ経由で国後島に到着。男性は到着後、州政府が定める2週間の自主隔離を守らずに外出し、感染を拡大させたおそれがあるため、州政府は15日、国後島と色丹島に緊急事態宣言を出し、島外との交通を遮断した。

 新型コロナの感染拡大を受けて、日ロ両政府が毎夏実施している北方領土への元島民の墓参などの「ビザ無し交流事業」は、今年は実施できる見通しが立っていない。日ロ両政府が進める共同経済活動の協議も停滞している。ロシアの新型コロナ感染者は25万人を超え、米国に次いで世界で2番目に多い。(モスクワ=石橋亮介)