レナウン民事再生手続きへ コロナ打撃、負債138億円
中島嘉克
アパレル大手のレナウン(東証1部)が15日、東京地裁に民事再生法の適用を申請され、再生手続きの開始決定を受けた。レナウンによると負債総額は約138億円。業績が悪化していたところに新型コロナウイルスの感染拡大が直撃し、販売が急減していた。
今年の東証1部上場企業の経営破綻(はたん)は初めて。新型コロナウイルスが関係する上場企業の破綻としても初となる。東京証券取引所は同日、上場廃止を決めた。
レナウンによると、子会社のレナウンエージェンシー(東京)が民事再生法の適用を申し立てた。今後1カ月をめどにスポンサーを探し、再建をめざす。
衣料品などの販売は世界的に落ち込んでいる。米衣料品大手Jクルー・グループが米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申し立てるなど、経営に行き詰まる企業がでていた。
レナウンは「ダーバン」など…