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 新型コロナウイルスの影響で休校中の学校でオンライン学習が進むが、通信環境が整わない家庭の子どもたちをどう指導していくかという課題も抱えている。埼玉県戸田市ではアナログ的な方法でフォローしていく学校も出てきた。

 喜沢小学校の玄関には216の引き出しがあるレターケースが並び、1学年当たり35種類の学習プリントが入っている。子どもたちは「学習プリント広場」と呼ばれるこの一角に立ち寄ってプリントを持ち帰って自習する。10枚やるごとに「ご褒美シール」がもらえて、30枚で表彰状。4月16日から始めて1回総入れ替えをした。プリントは全学年で計420種類になった。

 森綾香さん(2年)は今月12日に2枚目の表彰状をもらった。熱心にプリント学習に取り組んでいるが、「オンラインの方が楽しい」とも。ノートを撮影してオンラインで先生に送ると先生からコメントが返ってくる――そんなやり取りがうれしいそうだ。手塚浩校長は「学校での授業よりも先生との1対1の関係は深まる面がある」と、オンラインの力を評価する。

 戸田第二小では11日からげた箱を「下駄箱郵便局」と名付けて、学習計画表や教材を渡したり、子どもたちとやり取りをしたりする窓口にした。

 パソコンなどは市が貸し出すことになっているが、通信環境がある家庭は4分の3ほど。こうした問題に加えて、アサガオ栽培のような体験型の学習は夏前に鉢や土などを配って栽培を始めなければならない。

 そこで、個々のスペースが元々確保されているげた箱を活用することにした。取りに来たり置いて帰ったりするだけなので「3密」も防げる。山根淳一校長は「オンライン学習と、げた箱郵便局などのオフライン学習との2本立てで取り組んでいきたい」と話している。(堤恭太)