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 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)から発がん性の疑われる有機フッ素化合物PFOS(ピーフォス)を含む泡消火剤が流出した問題で、防衛省は15日、飛行場の敷地外の海や河川など14地点で採取した水質の調査結果(速報値)を発表した。PFOSなどの含有量の数値は、水道水としての基準内で、問題なかったとしている。

 泡消火剤は4月10日に飛行場内の消火設備から漏れ、基地外に約14・4万リットルが流出した。日本政府は同月23日、牧港漁港沖合や沿岸、同漁港養殖施設内、牧港川河口、宇地泊川付近など計14地点で水を採取し、外部業者に調査委託していた。

 防衛省沖縄防衛局が発表した調査結果の速報値では、2種類の有害な有機フッ素化合物、PFOSとPFOAの合計値について、宇地泊川付近の畑で、1リットルあたりで最大19・3ナノグラムを検出。このほか、同川付近湧き水で13ナノグラム、同川付近排水溝で12ナノグラム、牧港川下流側で7・6ナノグラムだった。

 政府が示す水道水としての目安となる暫定目標値は、1リットルあたり計50ナノグラムとされており、速報値では全14カ所で、この数値を下回っていた。防衛省担当者は「水道水とほぼ同じで、全く問題ない数値」と説明した。

 日本政府と沖縄県、宜野湾市はこれまで、日米地位協定の環境補足協定に基づき、飛行場内への立ち入り調査を数回実施。消火剤が漏れ出した格納庫周辺の土や水を採取し、汚染されていないか成分を調べている。(寺本大蔵)