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 新型コロナウイルスに伴う休校の長期化を受け、学習内容の次年度以降への繰り越しを文部科学省が容認した。うまく年度をまたげるか。最終学年はどうなるのか。保護者や教育現場の不安は大きい。

 繰り越し措置の対象外の高3、中3、小6の子どもがいる静岡県内の女性(49)は「休校が続き、勉強は家庭に丸投げ。心配を通り越して、どうしてよいかわからない」と言う。上の2人は受験生。学校からは4月までは復習用プリントが数枚配られただけで、5月に入って新学年からの学習内容を家庭で教えるよう指示された。授業が再開されればすぐにテストをやるとも言われた。3人とも塾には通わず、学校を頼りにしてきた。家で勉強を始めると3分おきに親に質問が飛ぶような状態だ。「学習を家庭任せにして、そのうえ学校が再開しても、年間でやるべき内容を時間がないためにちゃんと教えず、サァーッとひと通りやったことにされないか不安です。子どもたちの学ぶ権利はどこへ行ったのか」

 文科省は、最終学年については、優先して分散登校させることで年度内に学習を終えるよう求めるが、首都圏の公立中の校長は「中3の学習内容を終えるのは大きな学校ではほぼ無理」と言う。「3密」を避けるためクラスを半分にわけて授業をすれば教員の教える回数は倍になる。「学校での学習進度が遅れれば、塾に頼って入試前から学校を休む生徒が増えることは確実。塾に行けない子との格差を縮め、中3の内容を終えるためには補助の教員配置が必須だ」と話す。

 首都圏のある高校では感染の第2波の可能性などを考慮し、来年の入試の出題範囲を中3の前半までにする。校長は「一般入試だけでなく、推薦入試などもあり、今から問題作成に取りかからねば間に合わない。受験生が不平等にならないためにも、こちらが慌てないためにも、中3の後半の内容は危うくて出題できない」と話す。東京都内のある教育委員会の担当者も「3カ月も休校が続き、受験を控えた中3にとってはかなり酷」と話す。夏休みを2週間ほどに短縮したとしても、標準時数を確保するのは難しい状況だ。「生徒をこれ以上不安にさせないためにも、公立高の入試の方針を早めに示してほしい」と訴える。

 繰り越しが容認された学年のこ…

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