春の味覚、ホタルイカの価格が低迷している。全国有数の漁獲量を誇る兵庫県の但馬地方では豊漁に加え、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う飲食店などの休業で全国的に需要が減り、価格が下落。漁業関係者からは事態の長期化を懸念する声が出ている。
但馬漁業協同組合(同県香美町)によると今年の生ホタルイカの3~4月の漁獲量は計約265トン。前年同期の約173トンの1・5倍以上になった。平均単価は1キロあたり179円で、前年の556円から3分の1以下になった。
漁獲量の増え方以上に単価が下がった背景には、新型コロナによる緊急事態宣言がある。飲食店や宿泊施設が休業して需要がなくなった。漁協関係者からは「価格の落ち込みは想定以上」との声が漏れる。

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