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 よく寝て、よく食べ、マスクを着けて献血へGO! 鹿児島県姶良(あいら)市の蒲生(かもう)小学校の保護者らが17日、地元の商店街で献血会を企画している。コロナ禍で血液が不足気味となるなか、掲げた目標は200人分。「献血大作戦」を成功させるために広報担当者が取り入れた手法とは――。

 保護者らでつくる実行委員会は、今月予定していた恒例イベント「蒲生小わくわくまつり」を感染防止のために延期した。それでも血液確保には協力したいと、イベントの一つの献血だけは実施することに。会場では400ミリリットル献血を受け付け、協力者にはマスク5枚を贈呈する。

 例年、まつりには献血バスを呼んできたが、広報担当の西由紀子さん(46)は献血に参加したことがなかった。ほかのイベントの世話係だったこともあるが、なにより体重が400ミリリットル献血基準の50キロに満たなかったからだ。

 今年のまつりは「献血大作戦」に切り替わった。広報担当として宣伝し、自らも参加すべきだが、どうせなら楽しくやりたい。思いついたのが、献血のために「太る」ことだった。

 48キロの体重を50キロ超にするのを目標にした。健康的に増やそうと、赤血球の材料となる鉄分が多い切り干し大根やかつお節などを食べるように努めた。献血告知のため、地元のFM番組にも出演。「いかに太っていくか」を紹介し続けることで、注目を集めている。

 「蒲生での受け入れは本当にありがたい」。献血会にバスを派遣する鹿児島県赤十字血液センターの担当者は喜びを隠さない。

 今月、バスを派遣する予定だった事業所や学校などの県内会場のうち、21カ所(14日時点)がコロナの影響で受け入れ中止に。900人分相当の血液が集まらないことになり、目標の血液量が確保できない状況にあるという。西さんの取り組みは「時間をかけ、健康に気をつかいながらの数キロ増は問題はない」と話す。

 西さんは順調に「太って」おり、無事に献血できる見通しだ。自らの取り組みについて「献血を他人ごとだと思っていたことへの反動かな」と笑い、数多くの参加を呼びかけている。

 17日の会場は鹿児島銀行蒲生支店横の野村ストアー(姶良市蒲生町上久徳)で、時間は午前9時半~同11時半と午後0時45分~同4時。雨天決行。(ライター・知覧哲郎)