休業要請緩和、ゴーカートで歓声 一方観光地は客まばら

新型コロナウイルス

阿部浩明、本田大次郎、三木一哉、宮永敏明
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 道内では16日、石狩振興局管内(札幌市など)を除く地域で、新型コロナウイルス対策の休業要請が一部緩和された。公園には子どもの歓声が戻ってきたが、観光地の人影はまだまばら。バーのなかには営業再開に踏み切った店もあった。

 営業を再開した函館市の梁川交通公園には、子どもたちの元気な声が戻ってきた。親子連れなどがゴーカートや自転車乗りを楽しみ、「巣ごもり」のストレスを発散していた。

 園ではゴーカートをこまめに消毒。順番待ちの列では2メートルの間隔を保つよう呼びかけた。市内の共同学童保育所ポプラクラブの約30人もマスク姿で来園。小学2年の吉田悠人君(7)は「外遊びができなくていやだった。でも今日は、信号を守って速く走れたから楽しかったよ」と笑顔を見せた。

 観光施設でも再開が相次いだ。旭川市ラーメン店8軒が集まる「あさひかわラーメン村」は、各店舗とも飛沫(ひまつ)防止策として、カウンターに仕切り板をつけたり、席の間隔をあけたりするなどして再開した。

 これまでは海外からの観光客が多かっただけに、この日の人出はまだまばら。「いってつ庵(あん)」の店主、山中宣直さん(36)は「客足はなかなか戻らないだろうが、それでもお客さんが来てくれて、ありがたい。今後はテイクアウトなど、いろいろな取り組みをし、従業員の雇用を守っていきたい」と話していた。

 函館朝市では協同組合連合会が加入店に営業再開を呼びかけていたが、開いている店は半分ほどだった。海産物店の従業員前田光一さん(64)は「客は朝方少しいた程度。札幌や東京のお客さんはまだ来られないだろう。どうすることもできない」と嘆いた。

 休業要請が継続されたバーでは、営業再開に踏み切る店も出始めた。釧路市内の老舗バーの男性経営者(71)は「緊急融資や給付金などで一息ついたが、店を開かないとどうしようもない。客も待っている」と決断。ドアを少し開け、カウンター席を二つ減らし、マスク姿で接客している。

 網走市のバー「ジアス」は、道の休業要請対象から外れるまでは店内での営業休止は継続する。ただ、銘柄ウイスキーなどの小瓶セットを販売するテイクアウトを行い、命脈をつないでいる。経営者の鈴木秀幸さん(62)は「手綱を引き締めて頑張っているが、長引くと家賃や人件費が厳しい」と話した。(阿部浩明、本田大次郎、三木一哉、宮永敏明)

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