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 県吹奏楽連盟は15日夜、7月に予定した県吹奏楽コンクール、9月の県マーチングコンテストと小学生バンドフェスティバルの3大会(いずれも同連盟、朝日新聞社主催)を中止する、と発表した。全日本吹奏楽コンクールなどの全国3大会の中止も決まっており、練習を重ねてきた生徒や指導者からは落胆の声が上がった。

 県3大会の中止は15日の理事会で決まった。「児童生徒らの安心・安全を守るため」としている。

 2000年に県内の高校として初めて全日本吹奏楽コンクールの舞台に立ち、昨年も出場した松陽(鹿児島市)。吹奏楽部長の吉村優羽(ゆう)さん(3年)は「まさか県の大会まで中止になるなんて」と悔しがる。同校では新型コロナウイルス対策で学年ごとの分散登校となり、全員練習ができない状態が続いているという。

 それでも、8月の校内定期演奏会に備え「気持ちを切り替えたい。最高の演奏をして、これまで支えてくれた人たちの心に響く音色が届けられるよう頑張ります」と吉村さん。

 吹奏楽部顧問の立石純也教諭も「残念ですが、次の目標に向かいます」と前を向く。部員122人の大所帯。出場人数が制限されるコンクールと違い、全部員に演奏の機会がある定期演奏会には、別のやりがいや楽しみもあるという。

 昨秋、吹奏楽部が発足したばかりの鹿屋女子高(鹿屋市)は、県大会への初出場を目指して練習を重ねてきた。顧問の亀山千鶴子教諭は「目標にしていた一番大きな大会。3年生にとってはとくにショックでしょう」と部員を気遣った。部長の前村柚花(ゆうか)さん(3年)は「残念ですが、文化祭などの学校行事で楽しんでもらえる演奏を目指して音楽を続けます」と話した。

 県吹奏楽連盟の永井哲理事長は「子どもたちには言葉のかけようもないが、願わくば音楽を続け、この悔しさをバネに羽ばたいてほしい」と話した。(町田正聡)

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