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 長崎県佐世保市のテーマパーク「ハウステンボス」は16日、約40日ぶりに開園した。県内での感染者は15日時点で17人にとどまる。感染拡大を防ぐため、入場を県内在住者に限って営業を再開した。

 「大型連休はずっと家だったし、雨でも家にいるよりはまし。県内在住者に限るのは安心感がある」。市内から子ども連れで来た田子谷禅(たごやゆずる)さん(42)はそう話し、園内散策に出かけた。

 園の入り口では、2週間以内に県外へ帰省や旅行をしていないことや、だるさやせきの症状がないことなどを確認書に記入してもらう。手すりやドアといった手を触れるものを拭くためのポケットティッシュも配った。さし当たり5月末まで続ける予定だ。

 ただ、園内の約100店舗のうち営業したのは2割に満たない。坂口克彦社長は「開園しても赤字は変わらないが、今後の集客につなげようと考えた」と話す。

 大分県別府市には2018年、日帰りと宿泊をあわせ900万人を超す観光客が訪れた。市営温泉の一つ竹瓦温泉では16日午後、地元の男性(57)が一人で浴槽に入っていた。「緊急事態宣言が解除されてもすっきりした気持ちはない」。4月の入場者は前年比75%減。番台の女性は飛沫(ひまつ)感染防止の透明シート越しに「朝から8人目。地元の常連ばかりですよ」と語った。

 16カ所の市営温泉は感染拡大防止のため、4月末から利用を市内居住者に限定。大型連休明けには「県内」居住者に緩めたが、週末となればにぎわっていたJR別府駅や商店街も人通りは少ないままだ。

 さまざまな源泉をのぞむ「べっぷ地獄めぐり」の7施設は休業中だが、6月1日にも再開する方向で準備を進めている。施設の一つ「海地獄」の千寿智明社長(35)は「少し明るい兆しが見え始めたが、県境をまたぐ移動の自粛も続いており、慎重にならざるをえない。まずは安心して観光できる仕組みを整えなければ」と気を引き締めた。(原口晋也、加藤勝利)