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 新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解除されて迎えた初めての週末。県内の人気スポットには子どもたちの歓声が戻ってきた。ただ、受け入れる施設側は不特定多数が触れる遊具を閉鎖するなど厳戒態勢は崩していない。

 宇都宮市の遊園地「とちのきファミリーランド」は15日、約1カ月ぶりに営業を再開した。開門前から並んで一番乗りしたのは近くに住む親子連れ5人。緊急事態宣言の最中は外出を控えていた。再開を心待ちにしていたという。

 入場前にまず検温。園内で感染が発生した場合に備えて氏名、住所、電話番号の記入も求められた。母親は「きちんとやってくれた方が安心できる」と理解を示した。

 子どもたちは新アトラクション「雷様ストーム」に直行。長男(7)は「面白かった。もう一回乗りたい」と笑顔を見せた。

 コロナ対策として、アトラクションの順番待ちの列は間をとって並ばせ、ジェットコースターなどでも列を空けて座らせていた。手すりや安全バーも運転ごとに消毒は欠かさない。

 宇賀神哲也所長は「新型コロナの影響がなくなったわけではない。感染防止対策を徹底して、お客様に安心して楽しんでいただけるようにしたい」。

 宇都宮市の県子ども総合科学館は展示施設やプラネタリウムが入る本館の再開は19日から。屋外の遊具もそれまでは使えない。

 12日から再開した屋外の広場などで遊ぼうと施設を訪れる人たちに向けて考え出されたのが、工作キットのテイクアウトだ。

 普段は館内で工作などを指導するスタッフのアイデアから生まれた企画。担当者は「飲食店のお持ち帰りと同じ発想。施設を知ってもらい、施設が再開したときにまた来てもらえるように」とアピールする。

 第1弾は「おりがみ凧(だこ)」。説明書を読んで折り紙を折り、糸としっぽの紙テープを貼り付けるだけで、ちゃんとした凧ができる。材料一式が入ったキットを1日100セット配る。その場で作業も可能。子どもたちは自作の凧を高く上げようと走り回っていた。

 同館は19日から本格的に再開する。プラネタリウムの定員は本来280人だが、感染防止策として空調設備で対応できる27人に限定して上映するという。

 栃木県大田原市の「なかがわ水遊園」も16日から再開した。開園は通常通り午前9時30分だが、ザリガニやカメなどに触ることができる水槽とキッズ・ルームは閉鎖。人との間隔を示すステッカーが壁や床に貼られている。

 客足はコロナ禍前に比べるとまだまだ少ない。ただ、カピバラ「茶々丸」が水槽の中を縦横に泳ぐ姿の動画を臨時休園中の2日からインターネットで公開したところ、ツイッターで話題に。再生回数は129万回を超えている。16日も「茶々丸」目当ての客が「泳いでくれないかな」などとつぶやいていた。

 スタッフは「暑い日に入ることは多いが、気分次第のようですから」と話していた。

 このほか日光自然博物館、中禅寺湖畔国際避暑地記念施設、塩原温泉ビジターセンター、とちぎ花センター(栃木市)、とちぎ明治の森記念館(那須塩原市)なども、16日に再開した。(津布楽洋一、池田敏行)