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参院本会議が散会し、議場を出る自民党の河井案里氏=2020年5月15日午前11時43分、岩下毅撮影
自民党の河井案里参院議員(46)=広島選挙区=が初当選した昨年7月の参院選前に、夫で同党衆院議員の克行前法相(57)=広島3区=と案里氏らが少なくとも計30人の地元議員や陣営関係者らに対し、合計で700万円を超す現金を持参していたことが朝日新聞の取材でわかった。地元議員や関係者らが証言した。検察当局は票の取りまとめを依頼する目的だった疑いがあるとみて、公職選挙法違反(買収)容疑での立件に向けて捜査している。
朝日新聞は現金を持参したかどうかや趣旨について夫妻の事務所にファクスを送るなどして尋ねたが、17日夕までに回答はなかった。関係者によると、検察当局による複数回の任意聴取に対し、夫妻は買収行為を否定しているという。
地元議員や関係者の証言をまとめると、夫妻らが現金を持参してきたと認めたのは県議9人、市議10人、町議1人、元県議1人、首長2人、後援会関係者4人、陣営関係者3人の計30人。いずれも案里氏の選挙区内で活動し、現職議員は全員自民系だった。30人のうち一部は受け取りを拒んだり、返したりしていた。
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現金持参の構図
金額は1人につき5万~60万円で、そのうち4割が30万円で最も多かった。領収書のやりとりはなかった。30人中28人には案里氏の選挙活動を統括したとされる克行氏が持参し、残りは案里氏か、案里氏と訪れた現職県議が渡していた。
持参時期は、案里氏が立候補を表明した昨年3月から7月までの間。広島県内では昨年4月、県議選のほか5市3町で統一地方選があり、名目は「陣中見舞い」や「当選祝い」などだったが、複数の議員らは取材に「参院選があるので案里氏を応援してほしい、との趣旨だと思った」と証言した。
関係者によると、陣営幹部では…
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朝日新聞社会部