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 行方不明になっていた高齢男性に声をかけ、駐在所まで送り届けたことで未然に事故などを防いだとして、熊本県山鹿市蒲生(かもう)の主婦立山よしみさん(66)に14日、山鹿署から感謝状が贈られた。

 立山さんは4月9日午後3時半ごろ、小学生の孫と散歩中に自宅近くの交差点で1人の男性とすれ違った。「この辺りでは初めて見る顔……」と思い、手に所持品を何も持っていなかったことなどから、認知症かもしれないと感じた。

 自宅に戻ってから車に乗り込み、男性を捜した。車を走らせてまもなく、木にもたれて休んでいる姿を見つけた。「どこまで行きますか」。こう尋ねても、男性は会話もおぼつかない様子だった。保護の必要があると考え、車に乗せて鹿本駐在所へ。駐在の警察官が山鹿署に連絡すると、ちょうど男性の家族が署で行方不明届の手続きをしているところだった。男性は数キロ離れたグループホームに入所しており、昼過ぎから施設職員と家族が行方を捜していた。

 感謝状を受け取った立山さんは「介護サポーターのボランティアをしていた経験が生きた。このできごとを周りにも話し、声かけの大切さを伝えていきたい」と話した。竹内英樹署長は「声をかけた勇気に感謝したい」とたたえた。(井岡諒)