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 フランス検察は16日、26年前にアフリカ・ルワンダで起きた80万人以上の大虐殺に加担したとして国際的に指名手配されていたルワンダの実業家フェリシアン・カブガ容疑者(84)を潜伏先のパリ近郊で発見し、逮捕したと発表した。世界で最も行方を追われていた逃亡者の一人とされ、今後、仏国内の司法手続きを経てオランダ・ハーグの国際法廷で裁かれる見通しだ。

 国際法廷のブラメルツ主任検察官は16日、「今回の逮捕は、大虐殺からたとえ26年経ったとしても罪の責任が問われることを、改めて示すものだ」との声明を出した。

 虐殺は1994年、多数派民族フツの大統領が乗った飛行機が撃墜されたのをきっかけに始まり、フツの政府軍や民兵らが少数派民族ツチ住民らを殺害した。カブガ容疑者は、フツの民兵組織に資金提供したほか、大虐殺を扇動したラジオ放送局を設立したなどとして、ルワンダ大虐殺の責任者を裁く国際法廷でジェノサイド(集団殺害)などの罪で訴追されていた。

 仏検察によると、容疑者はパリ近郊のマンションで、子どもたちの支援を得て偽名で生活していた。これまでドイツやベルギー、スイス、ケニアなどで逃亡生活を送っていたといい、米国は容疑者の確保に500万ドル(約5億3500万円)の懸賞金をかけていた。(パリ=疋田多揚)