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 4月上旬から休館していた茨城県那珂市のミニシアター「あまや座」が、23日をめどに再開することを決めた。この間、映画関係者やファンからは多くの支援や激励の声が寄せられた。大内靖支配人(39)は「多くの人に恩返ししたい」と語る。

 あまや座は、2017年10月にオープンしたミニシアター。シネコンでは見られない作品を多く上映してきた。

 コロナ禍による臨時休館が始まったのは4月11日。別に仕事を持っていることから、自身の報酬はゼロとして劇場の収益を貯蓄に回してきた大内さんだったが、「感染拡大がいつまで続くのかが見通せず、漠然とした不安が消えなかった」と振り返る。

 休館後、劇場にはファンから「映画が見たい」という励ましの声が多数寄せられた。若手の映画監督らは、全国のミニシアターを支援するクラウドファンディングを企画。県内出身の俳優で劇場とのゆかりが深い根矢涼香(ねやりょうか)さんは「あまや座応援Tシャツ」のインターネット販売を始めた。大内さんはホームページに、「うれしさと驚きで涙してしまいました」とつづった。

 5月中の再開は難しいと考えていたが、県が18日から映画館への休業要請を解除する方針を示したため、急きょ再開の準備を始めた。当面は来館者にマスク着用を促し、座席数も3分の1ほどに制限。予約優先で案内する。

 大内さんは「苦しいのは劇場だけではない。配給会社も、映画の作り手も厳しい。皆さんの支援を何らかの形で還元したい」と話している。(久保田一道)