休園中のディズニー、ダンスの練習中 寂しさ埋める人々
新型コロナウイルスの影響で、東京ディズニーランドと東京ディズニーシー(千葉県浦安市)の臨時休園が続いている。2カ月半に及ぶ休園は、1983年の開園以来初めて。ファンやスタッフは「ディズニーロス」を思い思いの方法で埋めようとしながら、「夢の国」の再開を待ちわびている。
今月中旬のJR舞浜駅。いつもなら若者や親子連れでごった返すが、人影はまばら。ディズニーランドに続く道は鎖で閉ざされ、近づくことができない。
そんな中、ユーチューブに投稿された4分49秒のある動画が人気を集めている。客のいないディズニーシーで、ダンサーたちが演技をしたり、空中で回転したり。キャラクターのコスチュームや華やかな衣装は着ていない。ショーの練習のようだ。
再生回数は17日時点で189万回。「裏での努力の積み重ねがあってこその夢の時間なんだと気付かされました」「行けなくて寂しかったので、この動画を見てホッとしました」。約800件のコメントにはこんな声が寄せられていた。
撮影したのはディズニー専門ユーチューバー、りょうきちさん。千葉県在住の会社員で、週に数回、ディズニーに通う熱烈なファンだ。「1人、家族、友人…… いろんな人と来る度に思い出が増え、大切な場所になっていく。何度来ても飽きない」
臨時休園から間もない3月7日のことだ。「園内の様子はどうなっているのか気になった」と、ディズニーシーの中にあるホテルへ。2階のレストランへ行くと、園内で練習するダンサーの姿が目に入った。
「なんて貴重なんだ」。慌てて撮影し、翌日配信すると、ネットで話題になった。「自分と同じようにディズニーロスの人が多いのだと思う。寂しい思いを共有できた」
休園の悲しみはスタッフも変わらない。
「こんなに長い間、お客さま…
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