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 埼玉県川越市の川越青年会議所に、川越特産の綿織物「川越唐桟(とうざん)」で作った布マスクが郵便などで続々と届いている。新型コロナウイルスの影響で外出自粛中の親子らから作り手を募集した同会議所の「手作りマスク寄贈プロジェクト」だ。目標は500枚で、5月末にも殺菌消毒し、保育所など子育て施設の職員へ贈ることにしている。

 舶来の高級品だった縞(しま)織物を川越商人が幕末に国産化した川越唐桟は、落ち着いた色合いとしなやかさから江戸で流行したが、現在は需要が減少。プロジェクトは川越唐桟を市民に見直してもらうねらいもある。

 材料に用意した反物は5色。費用の18万円はクラウドファンディングで集めた。マスクは袋状で、フィルターを入れて使う長方形。会議所メンバーが裁断し、10枚分ずつのパーツにして作り方の説明書と共に応募してきた16組に送った。地域貢献事業として、メンバーの家族も製作に励んでいるという。

 同会議所によると、応募者からは「まだ新住民で、地域に根付いた活動をしたかった」「保育所は休園中、自分は休職中で社会参加がしたかった」などの声も寄せられているという。(西堀岳路)