[PR]

 静岡県内の小児科医有志がリーフレット「みんなでコロナを乗り越えよう!」を作った。新型コロナウイルスを恐れるあまり、保護者らが子どもの予防接種や必要な受診まで控える状況を危惧し、医師の目線からメッセージを送っている。

 作成を呼び掛けたのは静岡厚生病院(静岡市葵区)の田中敏博・小児科診療部長。新型コロナウイルスについて県内の医師らとメーリングリストで情報交換するうち、コロナに振り回され、子どもの健康が損なわれている現状を知ったという。

 「小児科医の目線で子どもと保護者にメッセージを発する必要がある」。リーフレットは三つの柱に沿って九つのチェックポイントを用意した。

 あたり前の健康を!の柱には「乳幼児健診、予防接種を予定どおりに」「ハミガキや検診で歯も大切に」「定期受診の必要な病気を後回しにしないで」。

 こころの健康を!の柱には「あふれる情報に振り回されないで」「ご家族・お友達とたくさんお話を」「健康についての心配ごとはかかりつけ医に相談を」といったアドバイスが並ぶ。

 感染への不安から、体の不調を訴えるケースも増えているという。冊子では「病気かな」と思ったら、かかりつけ医に相談し、カゼをひいたかなと思っても慌てず、4~5日程度様子をみて、改善が見られなければ、ムリせず家でがんばらないようアドバイスしている。

 イラストは浜松市出身の絵本作家石井聖岳(きよたか)さん(43)が描いた。多様な人種・国籍の大人と子どもが、障害のあるなしを越え、輪になって手をつないでいる。「世界中がみんなで励まし合い支え合って、大人が子どもを守っていこう」。そんなメッセージを込めたという。

 A4判カラー刷りで、1万部を印刷した。病院などで患者に配布し、活用してほしいという。一般社団法人「TOMOSO」のホームページ(https://tomoso.or.jp別ウインドウで開きます)からもダウンロードできる。(阿久沢悦子)