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 新型コロナウイルス対応で小中学校の休校が続くなか、東京都江戸川区は18日から、給食用に用意していた食材を調理し、全区立小中校の児童・生徒に提供を始めた。家庭での食事の負担を少しでも軽くしてもらうとともに、昼食時に学校に取りに来てもらうことで子どもたちの様子を見られたら、と区が企画した。

 同区西一之江の区立大杉東小学校では午前11時ごろから、集まってきた子どもたちにテイクアウトの給食を配った。メニューは、小松菜のおかかあえ、鶏肉の唐揚げ、わかめと赤しそのふりかけのおにぎり。

 小松菜は江戸川区小松川の地名にちなみ、江戸幕府の8代将軍・徳川吉宗が名付けたとされる。同区は都内1位の生産量を誇り、栄養豊富な小松菜を子どもたちに食べてもらおうと、18軒の農家が学校向けに栽培してきた。

 だが、給食用の小松菜は農協に出荷される品とはサイズが異なり、給食で使われないと廃棄せざるを得ないケースもあるという。長引く休校で行き場を失った小松菜を有効利用しようと、今回の昼食提供に活用されることになった。

 教室には、友だちと1カ月ぶりに再会した子どもたちの歓声が響いた。課題の提出などに続き弁当を受け取った6年生の工藤優菜さん(11)は「久しぶりに会えてうれしかった。家に閉じこもっているのも疲れましたが、もうちょっと頑張ります」と話していた。

 区によると、昼食の提供は今月29日までで、児童や生徒は1人あたり週に1度の計2回、各校の調理室から無料で受け取れる。(抜井規泰、柏木友紀)