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 インド政府は17日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために全土で実施しているロックダウン(都市封鎖)を31日まで延長すると発表した。感染者の少ない地域から段階的に外出制限の緩和を進めてきたが、都市部では感染拡大に歯止めがかからず、3度目となる延長を決めた。

 発表によると、学校の再開やショッピングモールなどの営業が引き続き禁止される。地域によっては店舗や工場も閉鎖される。国際線の受け入れや地下鉄の運行の停止も継続される。一方、タクシーやネット通販は解禁された。

 インドは3月25日に都市封鎖を始めたが、感染は急速に拡大。当時約600人だった感染者は現在9万人に達し、中国の感染者数を上回った。17日の新たな感染者数は過去最多の4987人に上っている。

 インド政府は、検査数を増やしたことが増加の原因としているが、公衆衛生の専門家は、手洗い設備の普及の遅れを指摘する。手洗い設備が整っていない病院もあり、多くの院内感染が報告されている。

 アジア最大級で約100万人が暮らすとされる商都ムンバイのスラムでも感染者が確認されており、今後、爆発的な拡大が懸念されている。(奈良部健)