全日空、医療用ガウン作り開始 一時帰休の客室乗務員ら

新型コロナウイルス

一條優太
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 全日空グループの従業員が18日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で需要が増えている医療用ガウン製造の支援を始めた。休日を使い、縫製会社の工程の一部を無償で担うという。

 全日空は18日午後、作業の様子を報道各社に公開した。東京都大田区にあるグループの訓練施設で、約30人がガウンの腰ひもを作ったり袖口に使う生地の裁断をしたりした。

 感染拡大による大幅減便を受け、全日空は1人につき月に数日程度の一時帰休を続けている。今月末には対象を約4万2千人に広げる予定もある。パイロットの石塚哲也さん(32)は「(減便で)パイロットには実質的に仕事がない。素人の私でも、少しでも医療従事者の方々の力になれれば」と話した。

 医療用ガウン製造の支援は、グループが政府の要請を受けて内部で希望者を募った。縫製会社ヴァレイ(奈良県上牧町)の作業を手伝う。作業に当たるのはパイロットや客室乗務員、地上職員らで、専門的な技術を要する縫製などはヴァレイが担当する。6月末までに5万着以上を製造する予定だという。(一條優太)

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