39県で緊急事態宣言が解除されて初めての週末となった17日(日曜日)、解除された都市では人出が増加傾向にあることがわかった。宣言が続いている都道府県では、東京の主要駅はそれほど増えていないが、大阪では増加している。
ソフトバンクの子会社アグープから、スマートフォンの位置情報をもとに集計した主要駅周辺の推計人口データを提供してもらい、午後3時台の人出を、解除前となる1週間前の10日と比べた。
増加率が特に大きいのは、いずれも14日に解除された愛知、福岡両県の駅。最も大きいのが栄駅(名古屋市)で84・8%。以下、福岡空港駅74・4%、西鉄福岡(天神)駅54・2%、博多駅50%と福岡市内が続き、人出が戻るようすがうかがえる。
これに続いたのは緊急事態宣言は継続しているが、16日から休業要請が緩和された大阪府の大阪メトロ梅田駅(大阪市)、大阪駅(同)で、いずれも40%台の増加率となった。
これらの駅周辺では10日に比べると増加傾向ではあるものの、感染拡大前の休日(1~2月)と比べると栄駅68・2%、天神駅69・4%、梅田駅83・6%などの減少となっている。
一方、同様に宣言が継続している東京都内の主要駅では10日と比べ、東京駅12・9%、新宿駅22・2%、渋谷駅1・8%など、増え方が比較的小さい。1~2月の休日と比べた減少率はいずれも80%前後だった。
宣言が続くほかの主な駅では10日と比べ、三ノ宮駅(兵庫県)20・6%、京都駅27・8%、札幌駅2・7%、横浜駅11・5%などの増加だった。大宮駅(埼玉県)、西船橋駅(千葉県)はそれぞれ5%と5・8%減少していた。(嘉幡久敬)
17日(日曜日)の主な駅の人出(アグープのデータから)
前週比
札幌駅(北海道) +2・7%
大宮駅(埼玉県) -5・0%
西船橋駅(千葉県) -5・8%
東京駅(東京都) +12・9%
栄駅(愛知県) +84・8%
京都駅(京都府) +27・8%
梅田駅(大阪府) +44・2%
三ノ宮駅(兵庫県) +20・6%
天神駅(福岡県) +54・2%
県庁前駅(沖縄県) +40・9%
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