拡大する写真・図版設置した監視カメラを点検する自然保護関係者(2020年4月27日、奄美大島自然保護協議会提供)

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 奄美大島などで続く希少植物の盗採掘を防ごうと、島内5市町村でつくる奄美大島自然保護協議会(事務局・奄美市)が山中に自動撮影カメラ30台を設置した。これまで続けてきたパトロールと合わせ、監視態勢の強化を図った。

 設置場所は奄美大島とそのそばの加計呂麻島、請島。カメラの近くを通行する人や車両を感知すると自動的に撮影し、日時も記録する。担当者が定期的に見回ってデータを回収し、分析した情報は保護に関わる関係機関と共有する。警告のために「監視カメラ設置中」と記した看板もあわせてたてた。2019年度の県の地域振興推進事業で、事業費計190万円超。

 奄美大島などでは、ウケユリやダイサギソウなど条例で採取が禁じられている植物の盗採掘が毎年のように確認され、世界自然遺産登録に向けた課題の一つとなっている。今年も大型連休中に絶滅危惧種カクチョウランの被害が報告されており、同協議会は「これまで以上に監視を強め、関係機関と連携しながら保護に取り組む」としている。(奄美通信員・神田和明)

拡大する写真・図版監視カメラの設置を知らせる看板=奄美大島自然保護協議会提供