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 「黙ってろブス」「バカすぎる」。検察庁法の改正やナインティナイン岡村隆史さんの発言をめぐり、意見を表明する女性へのバッシングが激しい。男性が上から目線で説教をする「マンスプレイニング」と言われる行為も散見された。ネット上の女性に対する中傷は世界共通の課題で、国際人権団体も問題視している。

 ツイッターで523万人のフォロワーがいる歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんが10日、「#(ハッシュタグ)検察庁法改正案に抗議します」と投稿すると、賛同の声の一方で、「勘違いババア」「AV出て」といった中傷が相次いだ。

 「歌手やってて、知らないかも知れないけど(中略)デタラメな噂(うわさ)に騙(だま)されないようにね」という書き込みもあり、きゃりーさんは「歌手やってて知らないかもしれないけどって相当失礼ですよ」と反論。翌11日、きゃりーさんは賛否が鋭く対立する状況からツイートを削除したが、「自分たちの未来を守りたい。自分たちで守るべきだと思い呟(つぶや)きました」と投稿の理由を説明した。

 「誰だって政治の話をしていいはず。きゃりーさんの力になれなかった自分が悔しい」。東京都内で暮らす会社員の笛美さん(35)はそう語る。最初にハッシュタグを付けた投稿をして、検察庁法改正案に抗議する「オンラインデモ」を始めた人物だ。笛美はツイッター上の仮名で、「実名と顔を声に出して投稿をしたかったが、その勇気がなかった」と明かす。

 仕事をしていて受けたセクハラや男女格差を機に政治に関心を抱くようになった。「周りには政治の話をできる仲間がいなかったが、ネット上では女性の権利や社会問題が学べた」と語る。

 コロナ禍の中で検察庁法改正の動きが進んでいることを知り、危機感をもったが、「強い言葉で訴えるのには抵抗があった」と笛美さん。性被害にあった人たちの話に静かに耳を傾ける「フラワーデモ」に参加した経験から、1人でできることを始めようと考えた。8日、「#検察庁法改正案に抗議します」とともに「右も左も関係ありません。犯罪が正しく裁かれない国で生きていきたくありません」とメッセージをつけて投稿した。

 このハッシュタグを使った投稿は、リツイートも含めて10日夜までに470万件あった。「同世代の女性から『ありがとう』という声が多くてうれしかった」。一方で、笛美さんの勤務先などに関する事実無根のうわさがネットで書き込まれるようになった。

 その頃、同じハッシュタグをつ…

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