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 トランプ米大統領は18日、記者団に対し、新型コロナウイルスの感染患者の治療薬候補である抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」を、1週間半前から毎日服用していると明らかにした。ただ、ヒドロキシクロロキンは米国では新型コロナの治療薬としては科学的な効果が十分に立証されておらず、深刻な副作用のリスクも指摘されている。トランプ氏の服用は議論を呼びそうだ。

 トランプ氏は服用の理由について「たくさんの良い話を聞いているからだ」と回答。自身への効果は「あるかもしれないし、ないかもしれない」と述べ、「もし効果はなくても、病気になるわけでもないし、死ぬわけでもない」と語った。

 トランプ氏の服用の背景には、自身が3月からヒドロキシクロロキンを「(治療薬として)ゲームチェンジャーになる」と宣伝してきた経緯がある。ただし、その後にブラジルでの臨床試験で被験者が死亡したことが判明。米国でも臨床試験の段階だが、米食品医薬品局(FDA)は心臓に深刻な副作用を起こすリスクがあると警告した。

 トランプ氏は最近、ヒドロキシクロロキンにほとんど言及しなくなっていたが、この日の会見では「最前線で働いている人たちの多くが服用している」と再びその効果を強調。自ら服用するというパフォーマンスを行うことで、自身の主張の正当性をアピールする狙いがあるとみられる。(ワシントン=園田耕司)