テレワークは「ニューノーマル」になるか 同友会桜田氏
聞き手=諏訪和仁
新型コロナウイルスの感染防止のために外出が控えられ、働く現場ではテレワーク(在宅勤務)が急速に広がっている。緊急事態宣言が解除された地域もあるが、今後も感染防止策としてテレワークを続ける企業は多そうだ。定着のための課題は何か。早くから自社でテレワークに取り組んできた、経済同友会の桜田謙悟代表幹事(SOMPOホールディングス〈HD〉社長)に聞いた。
――SOMPOHDでテレワークを始めたきっかけは。
「海外出張の際、日本にいる役員との間でテレビ会議システムを使ったら、非常に便利だった。同じ書類を見ながら話せて、電話より臨場感もある。十分仕事に使えるので、3年前から週に1日はテレビ会議を使ってテレワークを行っている」
――テレワークをしてみて分かったことは。
「SOMPOHDや同友会での私の役割がはっきりした。私が判断しなければ、どんな業務が止まって、だれに迷惑をかけるのかがよく分かった。出社しているとそういう感覚が分からない」
「実際の業務をみても、上司…