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 61歳女性。検診の便潜血検査で陽性。内視鏡検査を受けたところ、ポリープはないが、憩室(けいしつ)が見つかりました。そこから血は出ておらず、出血箇所はわからないと言われ、不安です。気をつけることがあれば教えてください。(群馬県・M)

 Q 検診の便潜血検査の目的は。

 A 無症状のうちに大腸がんを早期発見し治療につなげるためです。便に血が混じっていれば内視鏡検査で大腸がんの有無を調べます。便の検査で陽性でも大腸がんが発見される確率は5%前後で、多くの場合は痔(じ)です。腸の粘膜が盛り上がったポリープなどが見つかることもあります。

 Q この方は憩室が見つかりました。これは何ですか。

 A 憩室とは、大腸の壁の筋肉のすきまの弱い部分が外に突出したものです。慢性的に出血することは珍しく、内視鏡検査の際に出血していなければ、それ以上は調べず放置します。憩室があると、急に出血や炎症が起こることがあるので、便に大量の血が混じっていたり、強い腹痛があったりすれば我慢せず病院を受診してください。内視鏡で止血したり、絶食や抗生物質で治療したりします。重症の場合は、緊急手術が必要になることもあります。

 Q 便潜血検査の適切な間隔は。

 A 全く内視鏡検査を受けたことのない人は毎年、便潜血検査を必ず受けてほしいです。内視鏡検査を受け、ポリープが全くない場合は、翌年、便潜血検査で陽性となっても大腸がんが発見される確率はかなり低いので、欧米では10年くらい受けなくていいとされます。心配なら3年後くらいが妥当でしょう。ポリープが見つかった場合は大きさや数などによるので、医師と相談して下さい。

 Q 生活の注意は。

 A 便秘やストレスなどが憩室出血の原因となりうるので、水分補給や適度な運動、野菜や果物など繊維質の多い食品が勧められます。運動不足と繊維質の多い食品が不足していると、大腸がんになるリスクが上がるといわれています。

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