シャープ、野村副社長が社長に昇格 戴正呉氏はCEOに

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 シャープは19日、野村勝明副社長(63)が社長兼COO(最高執行責任者)に昇格する人事を発表した。親会社の鴻海(ホンハイ)精密工業(台湾)出身の戴正呉会長兼社長は、代表権のある会長兼CEO(最高経営責任者)に就く。6月25日付。

 2016年8月に鴻海の傘下に入って、初めての社長交代となる。戴氏は徹底したコスト削減や鴻海が中国に持つ販売網を生かしてシャープ製品を売ることで、業績を改善させてきた。17年12月にはシャープを東証1部に復帰させた。経営が軌道に乗れば社長職を日本人に譲ると公言していた。

 野村氏は1981年シャープに入り、管理畑を中心に歩んできた。16年4月副社長に就き、財務部門のトップとして戴氏を支えてきた。ただ最近は業績が伸び悩み、20年3月期は減収減益に。新型コロナウイルスの収束も見通せず、難しいかじ取りが求められる。

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