演劇の力、感覚を「言葉」で共有できる コロナ禍でも

有料記事

聞き手・増田愛子
[PR]

 新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちのくらしや社会を大きく変えました。直面する不安に、どう向き合い、乗り越えていけばいいのか。各界で活躍する人たちに尋ねました。

演出家・「鳥の劇場」芸術監督 中島諒人さん(54)

 ゴールデンウィークに合わせて家族向けの公演を開いていますが、今年は新型コロナウイルスの影響で難しくなりました。ただ、鳥取県は感染者数が少なく、作品づくり自体は可能な状況でした。そうであればと、4月末から5月上旬の8回、無観客公演のライブ配信を行いました。

なかしま・まこと 演出家、鳥の劇場芸術監督。東京や静岡での演劇活動を経て、2006年、「鳥の劇場」を立ち上げ。故郷の鳥取市で、改修した元小学校の体育館などを拠点に活動。鳥取県教育委員も務める。毎秋、国内外の舞台を招き「鳥の演劇祭」を開催。(写真は鳥の劇場提供)

 今回、配信した作品は「〈不思議の国のアリスの〉帽子屋さんのお茶の会」。他者との関係に不安のある主人公が、周囲のサポートや自分のエネルギーを力に、他者との関係を回復しようとする物語です。去年の秋に決めた演目でしたが、まさに今の状況に重なるなあと、稽古をしながら気づいていった感じでした。

 人が集まることが阻まれてい…

この記事は有料記事です。残り1501文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[もっと見る]