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 新型コロナウイルスの拡大防止のために各国で広がった行動制限施策により、世界で1日に排出される二酸化炭素(CO2)の量は今年4月初旬、2019年の平均値より17%減少したらしい。そんな推計を英イーストアングリア大などのチームがまとめ、19日付英科学誌ネイチャー・クライメート・チェンジ(https://doi.org/10.1038/s41558-020-0797-x別ウインドウで開きます)に発表した。

拡大する写真・図版新型コロナウイルスの感染拡大で人影もまばらなJR渋谷駅前のスクランブル交差点=2020年4月6日、東京都渋谷区、遠藤啓生撮影

 地球規模のCO2排出量をリアルタイムで監視するシステムは整備されていない。そこでチームは、エネルギー消費に影響する外出禁止・自粛や都市封鎖などの施策に着目。国や州などの単位で4段階の指標にして集計し、施策がなかった昨年と比較して、排出量の変化を推計した。

 これらの行動制限が、20年のCO2の総排出量に与える影響も推計した。6月中旬ごろまでに新型コロナ流行前の水準に戻った場合は4・2%の減少だが、年末まですべての国で一部の行動制限が残った場合は7・5%減る可能性があるとした。

 国際エネルギー機関(IEA)も4月末、20年のエネルギー関連のCO2の総排出量が、前年比8%減になるとの推計を発表している。(水戸部六美)

拡大する写真・図版外出禁止令でほとんどの職場が閉鎖となり、閑散とする米サンフランシスコのオフィス街=2020年3月27日、尾形聡彦撮影

拡大する写真・図版新型コロナウイルスの対策で外出が原則禁止され、人通りが少ない広場=2020年3月17日、イタリア・ローマ、河原田慎一撮影