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 長崎県教委は19日から、旧県庁舎跡地の試掘調査で見つかった敷地南側の石垣や町屋跡の本格的な発掘調査を始めた。10月までの予定。今年度中には敷地西側の調査も終え、今後の活用策を検討するという。

 県教委は昨年10月~今年1月に試掘調査を実施。出島に近い南側では、江戸期以降の石垣や石塀とみられる遺構を確認。近くで江戸前期の町屋の土坑も見つかった。今回の調査では、これらの場所をさらに掘り進めて遺構を露出させ、配置や形状を調べる。調査面積は約1300平方メートル。石垣部分は8月まで、町屋部分は10月までの予定。石垣は可能な限り残す一方、町屋は調査の上で活用するかどうか検討するという。

 敷地西側には近世の二つの時代の生活面が眠る。11月以降の掘削では、長崎奉行所や、それ以前のイエズス会の岬の教会の痕跡がないかを本格的に調査する。

 県庁跡地を巡っては、遺構出土を受け、長崎市が文化芸術ホールの建設を断念。県が活用策を再検討することになった。県教委は「今年度中に発掘調査を終えて、今後の活用策が検討できるようデータをそろえたい」としている。(小川直樹)