ボタンに触らず「非接触棒」でつん つまようじ屋考案

関宏美
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 大阪府河内長野市のつまようじ製造会社・菊水産業が発売した「非接触棒」が人気だ。新型コロナウイルスの感染拡大で、誰が触ったかわからないボタンはなるべく触りたくない。そんなときに便利な、先の丸いつまようじだ。

 北海道の白樺(しらかば)材製で長さ6センチ、直径2・2ミリ。エレベーターの階数やATM(現金自動出入機)の暗証番号など、小さなボタンを押すのに便利だ。

 菊水産業の専務、末延(すえのぶ)秋恵さん(41)が考案した。コロナの影響で取引先の飲食店が打撃を受け、同社の売り上げも前年の半分に。打開策を思案していた4月中ごろ、ツイッターで1枚の写真を見かけた。

 中国・武漢で、エレベーターのボタンをつまようじで押している光景だった。「これ、いける」。つまようじのままではボタンを傷つける恐れがあり、とがらせずに仕上げた。

 「コロナ(567)に勝つ」との願いを込め、約120本入り568円(税別)で4月28日から販売を始めた。2週間で3500個を超える注文が入った。

 診療所や歯科医院も購入し、感染者が多い東京からの注文が多いという。「潔癖性なのでこういうものがほしかった」との声もあり、コロナの感染終息後も販売継続を考えている。

 購入はアマゾンとヤフーの通販サイトで(送料別)。問い合わせは同社(0721・54・1630)。(関宏美)

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