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 千葉県勝浦市沖のキンメダイ漁が、安値に泣いている。大型魚が産地価格で半値近くに下落。漁師らは供給調整と資源管理のため、3月10日から休業日を週1日から2日に増やした。当初は4月末までの予定だったが、安値が続くために5月末までに延長した。

 勝浦市の新勝浦市漁協によると、キンメダイの港での価格は、例年なら大きな1・1キロ以上の魚は、1キロあたり4千~5千円だが、3月上旬から大幅に下がり同1300~1500円に。4月中ごろからはやや持ち直したものの同2千~2500円となった。

 大型のキンメダイは主に料亭などで使われる。そうした店が休業したり、あるいは客が減って使う量が減ったりしたための安値とみられる。

 このため、御宿町から鴨川市までの小型漁船の漁師で作っている県沿岸小型漁船漁協では、土曜日だけだった休業日を、東京・豊洲市場の休日の前日(主に火曜日)も休業にすると決めた。

 同漁協では現在、約240隻がキンメダイ漁をしている。1969年から操業期間や時間を制限するなど資源保護に力を入れてきた。鈴木正男組合長によると、組合員から「売れないのに無理にとってもいいのか」との意見が出て、相談して休業日を増やすことを決めたという。漁ができる日でも「風が吹いて、これまでなら少々無理して出たような日も、出船を控えるようになった」という。

伊勢エビやサザエも

 こうした高級魚の安値の傾向は他の高級魚介類にも出ている。新勝浦市漁協が扱う中では、サザエが安値だ。サザエはスーパーや魚屋などで売られることは少なく、外出自粛のあおりを受ける料理屋や居酒屋で使われることが多いためという。

 5月中旬からはアワビ漁が本格化するが、売れ行きが不透明で、どのような価格がつくか分からないという。アワビは中国向けの輸出も多く、輸出ができなければ痛手になる。

 一方、スーパーで並ぶ魚は、それほど値下がりしていない。キンメダイも500~600グラムのものは、産地での価格は例年1キロ1200円から1300円が、現在1200円程度という。

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