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 新型コロナウイルスが学生生活にもたらしている影響を明らかにしようと、宇都宮市のNPO法人が、県内の大学生や専門学校生にアンケートを実施した。約4分の1が「生活費が足りない」と回答したほか、進路や学業についての不安が数多く寄せられ、深刻な実態が浮き彫りになった。

 アンケートを実施したのは、若者の社会参加や就労支援に取り組む「とちぎユースサポーターズネットワーク」。4月24日~5月7日にインターネット上で実施し、宇都宮大や白鷗大の学生を中心に853人分の回答を得た。

 アルバイト勤務の有無を尋ねる設問では、全体の約3分の1にあたる275人が「していたが、コロナの影響でなくなった」と回答。また、「生活費は足りていますか」という設問に対しては、全体の約4分の1にあたる209人が「足りていない」と答え、アルバイトができずに収入が減っている学生の苦境がうかがえる。

 「近くに頼れる人、助けてくれる人はいますか」という設問には、13%が「いない」と回答。学校施設の閉鎖が続くことなどで、孤立している学生がいる実態も明らかになった。自由記述欄には、オンライン授業の質への懸念や、就職活動への不安などの声が多く寄せられている。

 同ネットワーク代表理事の岩井俊宗さん(37)は「学生たちのまとまった声を聞き出す機会が、これまでなかった。自分たちの声を聞いてほしいという学生が、とても多くいることが分かった」と話す。

 アンケート結果は、同ネットワークのウェブサイトで公開している。今後の活動に生かし、各大学に送って学生支援の参考にしてもらうという。問い合わせは同ネットワーク(028・612・1575)へ。(平賀拓史)