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 ツイッターで話題になった「手を洗いたくなるシール」。ウイルスのイラストがプリントされた透明なシールをドアノブなどに貼ることで、心理的な効果で手を洗いたくなる仕掛けです。そんなシールに目を付けたのが文具大手・キングジムです。

 シールを考案したのは、大分市にある消防点検などを手がける会社に勤める吉岡峡子さん(45)。仕事で使った余りの透明シールに、ウイルスのイラストをプリントし、事務所のドアノブに貼り付けました。その様子をツイッターで紹介すると、「心理作戦か…なるほど」「取っ手、とっても素敵」と話題になりました。

 そのツイートに「すてきなアイデア(テプラでもできないだろうか)」と反応していたキングジムのアカウント。テプラはキングジムが販売しているラベルライターです。

 今月18日には「実は、あれから『テプラ』開発チームに情報提供し、大分にいらっしゃる作者さんにツイッターで連絡。きょう無事に『手を洗いたくなるシール』×『テプラ』のコラボが実現できるはこびとなりました」と投稿しました。

 パソコン接続に対応している機種ではラベルデザインを無料でダウンロードすることができるテプラ。そのデザインに手を洗いたくなるシールとコラボしたものを追加したのです。

 「シールを拝見し、テプラでも再現できるのでは?と考えたのと同時に、フォロワーさんからも複数声が上がったことがコラボのきっかけです」と開発本部のリーダー・清水貴仁さん。

 ウイルスのイラストだけのデザインに加えて、「文字も入力できる」というテプラの特徴を生かすべく、文字と組み合わせて使えるものも用意。例えば保育園では「おやつのまえに てをあらおう」と入れるなど、ラベルを貼る場面で言葉の使い分けができるようにしました。

 ドアノブやスイッチパネルに貼ることを想定して、ラベルの長さや推奨テープ幅を決定。本体の印刷解像度できれいに見えるように、ウイルスの大きさや配列パターンの微調整を行ったそうです。

 「反響が大きく、すでに多くの方にダウンロードしていただき、メーカー冥利(みょうり)に尽きます。ツイッターがなければ生まれていない企画なので、新たなチャレンジに取り組めたことにも、とても意味がありました」と清水さん。

 コラボの申し出を受けた吉岡さんも「自分で作ったものはA4サイズをカットして使っていたので、テプラやマスキングテープなら便利なのにと思っていたんです」と話します。

 「貼る場所はドアノブが一押しです。うちの会社では貼り続けていることでシールに慣れてしまいましたが、しっかりと手を洗う習慣がつきましたから」(吉岡さん)(若松真平)