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 戦前から約40年間、関西を拠点に発行された幻の会員制広告研究誌「プレスアルト」。ここに収録された広告群から日本の大衆文化を読み解く「開封・戦後日本の印刷広告―『プレスアルト』同梱(どうこん)広告傑作選〈1949―1977〉」(税込み4950円)が3月、創元社から出版された。

 プレスアルトは37年、京都の古書店主・脇清吉(わきせいきち)が創刊した。読者であり作り手でもあった会員は、企業の宣伝部員やデザイナーら。彼らが提供したポスターやリーフレット、薬や化粧品のパッケージといった立体物に至るまで毎月20数点の「実物」をとじ込み、会員相互の手厳しい批評が載った解説冊子とともに配布した。

拡大する写真・図版「プレスアルト」解説冊子と本書。左ページに掲載されたポスターの作者は洋画家の小磯良平。綱引きで対角線を強調した構図に会員からは称賛が寄せられた

 広告史研究者の間では知られていたものの現存資料に乏しかったプレスアルトだが、近年、そのほぼ全号にあたる約300冊が大阪中之島美術館準備室の収蔵庫に眠っていることが判明した。本書では、高度経済成長期の収録例を中心とする約340点を観光や百貨店、音楽(大阪労音)など九つのテーマに分け、各分野の専門家が紹介している。

 広告は時代を色濃く反映する。…

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