【動画】全国高校野球選手権中止決定会見(冒頭ダイジェスト)=瀬戸口翼、高橋雄大撮影
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 今夏の第102回全国選手権大会と地方大会の中止決定を受け、全国の都道府県高野連の中には独自の大会開催を検討している地域もある。ただ、感染防止策や球場の確保、学校再開後の授業日数との兼ね合いなど検討を要する課題は多い。

 香川県高野連は、当初の香川大会開幕予定日(7月11日)から10日前後遅らせて独自の大会を開幕させ、無観客での実施を検討しているという。福井博三理事長は「何もなく3年生を引退させたくない。最後の舞台を用意したい」と話す。

 岡山県高野連は8月初旬までの日程で授業に影響が出ないよう週末を中心に、独自大会を開催するか検討する方針だ。野間貴之専務理事は「感染リスクをどう防ぐか大きな壁はあるが、何とか道筋をつけたい。球児たちも準備してほしい」。

 休校で部活動も中止され、選手たちは練習が十分ではなく、ケガのリスクもある。東京都高野連の武井克時専務理事は「選手がどれくらい練習すれば以前の感覚が戻るのかなど、スポーツ医学の専門家とも相談しており、健康面にも十分配慮する」と話した。

 独自の大会については慎重に検討する地域もある。

 栃木県高野連の藤田光明理事長は「3年生には何かしらの試合の場をつくってあげたい。ただ、現状や安全面の確保から大会を開くことは簡単ではない。様々な点を考慮して検討していきたい」。三重県高野連の鵜飼治理事長も「できる限りのことはしていきたいが、多くの困難が重くのしかかると思う」と話した。

 宮崎県高野連は10年前に口蹄疫(こうていえき)の感染防止のため準々決勝まで無観客試合を実施した経験がある。今夏も地方大会を実施する場合は、保護者を除いて原則無観客にし、1日2試合などの対策を検討してきた。児玉正剛理事長は「3年生に背番号をつけ、公式戦を経験させたい。どんな大会なら開催可能か慎重に検討する」と話した。