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 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(66)の国外逃亡を手助けした疑いで、米捜査当局は20日、米国籍で米軍の特殊部隊「グリーンベレー」に所属していたマイケル・テイラー容疑者(59)と、息子のピーター容疑者(27)を逮捕した。東京地検特捜部が犯人隠避などの容疑で逮捕状を取り、犯罪人引き渡し条約に基づき身柄の拘束を求めていた。

 ゴーン前会長は昨年12月29日に関西空港から出国審査を受けずにプライベートジェットで出国し、レバノンに逃亡した。米捜査当局が裁判所に提出した記録によると、昨年7~12月に7回にわたり前会長と面会していたピーター容疑者は、前日に前会長が着替えるために都内のホテルを確保。マイケル容疑者ともう1人の容疑者が新幹線で品川駅から新大阪駅へ移動するまで護衛し、箱の中に前会長を隠して空港の保安検査場を通過させたという。

 米国の裁判記録などによると、マイケル容疑者はレバノンに幅広い人脈があり、アフガニスタンで武装グループに拉致された米紙記者の救出を依頼されたことでも知られる。地検は3人目の容疑者として、ジョージ・ザイエク容疑者(60)についても逮捕状を取っている。(ニューヨーク=藤原学思)