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 島津製作所は20日、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けたプロジェクトを設け、PCR検査のデータベース化や治療薬の開発支援に取り組むことを明らかにした。大学や医療機関などとも連携する方針だ。

 ウイルス検査や肺炎検査の結果をネットワーク上で管理できるようにして、感染症対策に役立てる考え。薬の開発支援では、レムデシビルなど治療薬候補の血中濃度の測定に使う試薬を発売していて、測定機器の販売にも力を入れる。海外の研究機関などとの新製品開発も進めたいという。

 上田輝久社長は同日、中期経営計画の電話説明会で、「感染症対策は重大な社会課題だ。各地のPCR検査結果を匿名化し、吸い上げるような仕組みづくりが必要」と話した。

 同社は4月に検査時間を従来の2~4時間から1時間程度に減らせるPCR検査用の試薬を発売。受注急増中の肺炎検査で使う移動式のX線撮影装置の増産にも取り組んでいる。(西尾邦明)