拡大する写真・図版農家から寄付を受けた野菜を仕分けるボランティア。新型コロナウイルスの影響でアルバイト先がなくなった留学生ら、生活に困窮し助けを求める在日ベトナム人に送るという=2020年5月5日午後、東京都港区、内田光撮影

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 「今働きながら心配している。コロナになったらどうなるかなと思って」。日本で働くベトナム人のファン・バン・ソンさん(30)が7日、ハノイにいる私とSNSでやり取りをしている時にこう漏らした。新型コロナウイルスの感染拡大をめぐる在日外国人の心配は、景気の悪化で仕事を失うことだと思い込んでいた私にとって、異国で感染症を恐れて暮らす外国人の苦境に気づかせてくれる言葉だった。日本は外国人の不安にどこまで向き合えているのだろうか。

 ソンさんのもとには今、ハノイ近郊の町で暮らす両親と妻から毎日交代で電話がかかってくる。「コロナが広がっているから休んで」。3人とも決まってこう言うのだという。

 2018年6月、東京五輪・パラリンピックに伴う人手不足への対策として、技能実習を終えた外国人を対象に建設業と造船業で認められた特例制度を使って来日。神奈川県内の建設会社に型枠工として採用された。

「仕事はない 帰っていいよ」

 「もう仕事がないから国に帰ってもいいし、嫌なら別の会社でアルバイトしてもいい」。会社の責任者から1月下旬、突然告げられた。オリンピックの開幕が迫って建設工事が減るタイミングと新型コロナの感染拡大が重なり、仕事が途絶えた。手取りで20万円あった月給は約5万円に減り、ハノイ近郊で暮らす妻と2人の子どもへの仕送りもできなくなった。

拡大する写真・図版ベトナムの南部ホーチミンで5日、再開された学校で初日の授業を終えて下校する高校生たち=ロイター

 仕事がなければ、今まで働いて蓄えた手元のお金を取り崩すだけになる。新型コロナに感染する不安も強かったため、3月末には帰国しようか迷い始めた。しかし、日本とベトナムを結ぶベトナム航空の定期便は3月25日にすでに運航を停止していた。在日ベトナム大使館に帰国希望を伝えて臨時便の待機者として登録することも考えたが、いつ帰れるかも分からず、日本で働き続ける方法を探すことにした。

 そもそも、ソンさんは日本に来…

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