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 新型コロナウイルスによる死者数が3万人を超えたイタリアで、新聞紙上に連日、亡くなった人々を追悼する特集面が掲載された。著名人だけではなく、一般市民も実名で幅広く取り上げられた。感染者を差別しない国民意識が背景にあるようだ。

 主要紙「コリエレ・デラ・セラ」は死者が急増した3月から4月にかけ、少なくとも1ページを「犠牲者面」と位置づけた。3月4日付紙面では、認知症の高齢者との人形を使ったコミュニケーション法の研究と実践に長年取り組んできたイーボ・チレージさんが、61歳で亡くなったと報じた。

 男性の人柄をしのばせる写真を大きく掲載。これまで既往症のなかった男性が疲労感におそわれた後に入院し、わずか数日で亡くなった経過を同僚の証言からたどっている。

 このほか、地方で長年電器店を営んできた創業者や、高齢者施設で介護スタッフとして働いていたチュニジアからの移民など、様々な業種や世代の市民が、犠牲者として紹介された。

 死者の人となりや生涯を紹介する記事は、インターネット上のニュースサイトにもあふれ、関心を持って読まれている。ネットニュースの男性記者(50)は「外出禁止で家にいる人たちの間に、新たな読者層が広がった」と話す。

 コロナ犠牲者の実名報道が広く…

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